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昨年から今年にかけては、オペラ「愛の妙薬」に明け暮れた日々でした。
私の一生の記念とも言うべき大舞台、素晴らしい皆さんの協力のおかげで、大成功のうちに終えることができました。
来年は、コロンビア・レコードから、“歌は美しかった”のシリーズで、古き良き美しき日本の歌を歌ったCDを発売する予定です。楽しみにお待ち下さいね。 今年一年、本当に有難うございました。
昔々スペインはバスク地方のとある農園です。
農場主の娘アディーナは、村一番の美人で、教養もあり、プライドが高いのです。彼女が一生懸命夢中になって読んでいる本は「トリスタンとイゾルデ」の恋の物語。つれない美女の心をとかす“愛の妙薬”というのがあるんですって。
長年アディーナに恋こがれる村の青年ネモリーノ。
「ああ、何てきれいなんだろう、何て可愛いんだろう。見れば見るほど好きになる。 でも、僕には言い出すこともできない。」
お金も知識もないネモリーノはどうすれば彼女の心を手に入れられるかと悩みます。
みんなの要望にこたえて「トリスタンとイゾルデ」の話を語ってきかせるアディーナ。
「そんな素晴らしい妙薬があるのなら、是非とも手に入れてみたいものだわ」
それを聞いていたネモリーノも 「ああ、そんな妙薬があればなあ・・・!」
平和な村に軍隊がやって来ます。兵士たちを率いているのはベルコーレという軍曹さん。色男で自信満々で、早速アディーナに目をつけ求婚しますがさすがにアディーナ。
「私を落とすのは、そう簡単じゃないのよ」とにべもなくはねつけます。
「ああ、僕にもあんな積極性があったらなあ・・・」と嘆くネモリーノです。
そこへやってきたのが、インチキ薬売りの有名なドクター・ドゥルカマーラ先生。万病に効く素晴らしい薬を特別安くお売りしますと、早口の能書きをまくしたて、素朴な村人たちを狂喜させます。
ドゥルカマーラ博士の能書きを聞いていたネモリーノは、すっかり感激して、
「トリスタンがイゾルデに使ったとかいう“愛の妙薬”はおもちではないでしょうか?」とたずねます。
「もっているとも! あれはわしが作っておるのじゃ」と、ネモリーノの全財産を巻き上げ、安ワインを“愛の妙薬”と偽って売りつけるドゥルカマーラ先生です。
安ワインを飲んですっかりいい気分になったネモリーノは「一日たてば、女という女が皆お前を愛するようになる」というドゥルカマーラ先生の言葉をすっかり信じて、アディーナに対して、自信満々です。
「へへへ、明日になれば・・・」
ネモリーノの急な態度の変わりように怒るアディーナです。
怒ったアディーナはあてつけにそこへやってきたベルコーレ軍曹との結婚を承知してしまいます。しかも、軍隊は明日出発することになってしまったので、
「いいわ、じゃあ、今日結婚しましょ」とアディーナ。
「アディーナ、待ってくれ、今日は駄目だよ! 明日になれば君は僕を愛するようになる。そうしたら苦しむのは君なんだ」
一生懸命止めようとするネモリーノに怒ったベルコーレ軍曹は、ネモリーノを殴りつけます。
ネモリーノの必死の嘆願をよそに、あれよあれよというまに村をあげてのアディーナとベルコーレ軍曹の結婚式です。でも、本当はアディーナの心はネモリーノのことで一杯です。
「見せつけて苦しませてやりたいわ」
何とかアディーナの心を自分のものにしなければと焦るネモリーノは、ドゥルカマーラ先生から、もう一本“愛の妙薬”をわけてもらおうとしますが、お金がありません。そこで仕方なく、ベルコーレ軍曹の誘いにのって、兵隊になる契約をします。
「彼女の心がたった一日でも得られるのなら、僕は戦場で死んでも本望なんだ」
そんなとき、街に住むネモリーノの伯父さんが亡くなり、ネモリーノに莫大な遺産が入ったという報せを村娘たちが秘かに聞いて、みんな、自分こそ、ネモリーノのお嫁さんになろうと大騒ぎ。
そんなことは少しも知らないネモリーノは、村娘たちに急にもてるようになったのは“愛の妙薬”のおかげだと大喜びです。その様を見ていたアディーナは、驚いたりくやしがったり・・・。
けれど、ドゥルカマーラ先生から、ネモリーノがアディーナの愛を得たい一心で兵士になる契約までしてお金を手に入れたと聞かされて、彼女はショックを受けます。
「何という愛・・・! そして私は何という愚かな女!」
アディーナの涙をものかげから見たネモリーノは、
「もう思い残すことはない。これで十分だ。あの人の人知れぬ涙を僕は見た」と切々とよろこびを歌い上げます。
そこへ、ベルコーレ軍曹から入隊契約書を買い戻してきたアディーナが現われ、これまでの仕打ちを詫びて、
「あなたは、私の大切な人なの。この村を出ていかないで。永遠の愛を誓います。」と告げます。
「おお! 何という幸せ! 愛の妙薬のおかげだ。」
村を去るドゥルカマーラ先生にネモリーノは感謝します。
「偉大なドゥルカマーラ先生、またこの村に来て下さい。私達はあなたのことを忘れません。」
「さあさ皆の衆。ネモリーノを幸せにしたこの“愛の妙薬”をいかがかな。」

 
去る7月8日 東京会館での林望先生とのディナートークショウ“池田理代子&リンボウ先生の歌とトーク”のひとコマです。
「夏は来ぬ」「山小舎の灯」「落葉松」など懐かしい日本の歌、それに、イタリア・オペラから二重唱などを歌った他、リンボウ先生ご自身の作詞による、新しい日本歌曲も披露しました。
トークの方は、さすがご専門が書誌学者でいらっしゃるリンボウ先生だけあって、とても格調のある充実した大人のトークになったとのご高評を頂きました。
暮れには、再び、ピアニスターHIROSHIさんとのクリスマス・ディナーショウが12月18日にあります。なんとこの日は私の誕生日!
また詳しいことが決まり次第ご案内します。

 
今年の私にとって最大のイベントであるオペラ《愛の妙薬》の東京公演第1弾を先日6月17日(月)東京・千駄ヶ谷の津田ホールで無事に終えることが出来ました。
チケットが早々に完売となり、ご覧になれなかった皆様にはお詫び申し上げます。
舞台はこのあと、9月13日(金)名古屋しらかわホール、そして10月29日(火)東京国際フォーラムCホールと続きます。
衣装デザイン、ナレーション台本なども手がけ、しかもプリマドンナとして歌うというのは本当に大変な作業でしたが、おいでになったお客様に「こんな楽しいオペラは初めて」と喜んで頂き、ホッとしています。
軍曹ベルコーレの軍服はオスカル風に作ってみましたが如何ですか? 185cmの長身によく映えていました。
名古屋しらかわホールと東京国際フォーラムに皆様のおいでをお待ちしています。


 

 

 




 
去る3/25から京都で開かれた“世界のテーブルアート展”で、展示された私の食卓です。我が家から、ワイングラスや食器、お面、ビルマの竪琴、東南アジアの楽器など、普段使用しているものばかりを出品しました。

In the International Table Art Exhibition, my dining room was displayed with it's utensils.

 
 
去る3月3日、横浜みなとみらいにある、横浜美術館で開かれている“チャルトリスキ・コレクション展”のために、「池田理代子と辿るポーランドの歴史」と題して講演をしてきました。司会の河路さんは、NHK日曜美術館の初代司会者だった方です。
絶妙な司会ぶりのおかげで、とてもリラックスして楽しくお話しする事ができました。
ポーランドの政治史はとても難しいので、平易に分かりやすく、面白くを心がけて話して欲しいとのことで、ちょっと苦労しました。
ところで当日、会場に着いて、コートを脱いだら何と!私は着換えるのを忘れていて、普段着のカーディガンのまま!!! 初めて普段着で皆さんの前でお話ししました。

On the 3rd of march. I gave a lecture on the history of Poland, especially about the period of it's partition, at the Yokohama Museum of Art.
 
 
 
皆さんに新年のあいさつもしないでばたばたしているうちに、早や3月。時間のたつのは本当に早いですね。
今年我が家では10年ぶりにおひなさまを出して飾りました。思い出せば、この内裏びなは、28年前、マーガレットに“おにいさまへ・・・”を連載しているときに、薫の君を描く為にわざわざ買ったものです。
さて、この度私は、フランス調理師協会の名誉会員に就任することになりました。・・・といっても、別に調理師になった訳ではありません。
名誉会員はフランス本国でも代表的な政治家、文化人、作家、財界人が選ばれるものだそうで、フランス料理の普及などに努めるのが仕事ですね。
なんだか偉そうですね。立派なメダルをご紹介しましょう。
伝統あるフランス料理を、皆さんもたまには召し上がって下さいね。・・・と、早速宣伝です。